先日、下記のツイートをしたとおり、車のローンを一括返済しました。
ローンは2019年10月に約200万円で組んでいました。
一括返済までに利子を約10万円、一括返済で約18万円の利息をカットできました。
車のローン一括返済のため、ネットバンクで振込。
一回の振込額としては人生で二番目の額です。
振込ボタンを押すまで何回も画面とメモを見返してました。押す際にはスマホがふるえてたかも…
我ながら小心者丸出しでしたね…#残価設定はもうやめよう と思いました。
(@pedalclecle) January 26, 2021
振り込み金額が大きいので、今回の一括返済で手元の資金が一気に減ってしまいました。
それでも一括返済することのメリットが大きいと考え、思い切って完済させました。
結果、残りの期間で払う予定であった利子18万円分くらいをカットすることができました。
この記事では40代DINKS夫婦が残価設定ローンを組んだ理由と一括返済までのいきさつを紹介します。
40代に限らず、20代、30代の方にも読んで参考にしていただけると幸いです。
残価設定ローンとは
残価設定ローン(ざんかせっていローン)は、ローンの一種であり、融資対象商品について、予め一定期間経過後の残存価額を設定しておくことで、残存価額を差し引いた金額についてローン設定を行う。
「残価設定型ローン」ともいう。(Wikipediaより引用)
車メーカーは車を買ってもらうために色々と手を考えています。残価設定は上記の通り一定期間経過後の残価を設定しておくことで残りの金額をローンとするものです。
私の契約したものは購入価格と5年後の残価の差額をローンで払うものでした。大体5年の設定が多いです。
注意が必要なのはローンの金利は残価を含めた額になるということです。
購入価格が200万円頭金なし、5年後の残価設定が50万円としたとき、金利は200万円に対してかかります。残価設定の額を引いた150万円に対してではありません。
私の場合、だいたい上記の金額で金利が3.9%とという金利だったので1年目に払った額の3分の1が金利となっていました。
残価設定というと聞こえは良いのですが上記の金利については十分理解・納得した上でローンを組むようにしていただきたいです。
私が残価設定ローンを組んだ理由
残価設定を組んだ理由としては、購入時に一括で支払ってしまうと手持ちの現金が一気に減ってしまうことが怖かったためです。
結果から言うと残価設定ローンを選択した当時の判断は間違いでした。
10万円以上を金利として払うのであれば手持ちの現金が少なくなっても一括で支払ってしまうべきでした。特にDINKS家計で当面は子供の予定もないので大きな金額をすぐに使う予定があまりない自分の場合であれば一括での購入は選択肢としては最善だったと思います。
40代前半でもの場合、子供がいれば早ければ大学生。そうなると学費がかかるので、そういった場合だとまた違った判断になったかと思います。
それぞれの家庭の家計状況や家族構成で判断は変わると思いますので、一概に残価設定ローンが悪いということではありません。
残価設定ローンを一括返済した理由
無駄な金利を払いたくない
ローンを組んで以降、約1年間毎月分割払いをしていました。ある時、あとどのくらいの残金があるのかを調べてもらいました。そしたら思った以上に残金が減っていませんでした。そして、残りの期間で支払う利子が残り20万円近くになっていることがわかりました。
20万円ともなるとなかなかの額です。はっきり言って無駄な出費です。なのでこの際思い切って完済させてしまおうと考えたことが一番大きな要因です。
住宅ローンの足かせになる
現在は賃貸住まいですが、この1〜2年で家を購入しようと考えるに至りました。住宅購入についてはまた別の記事にします。
購入を検討中ですが住宅ローンが組めるかいくつかの銀行に仮審査の申込みをしました。そうすると、本審査までに車のローンは完済させてくださいという銀行もでてきました。
住宅ローンを組んだときの毎月の返済額に残価設定のローンが影響することがあります。例えばMAX3500万円を借りることができる人が35年で借りるとすると月々の支払はだいたい10万円くらいなります。しかし、車のローンなどの借金がある場合、月々の10万円から車のローン額を引いた額をもとに貸し出し額が算出されます。
そのためローンで借りたい額を借りることができないといった事象が発生してしまいます。
いろいろ調べていてもこの盲点に気が付かれていない方が多いようです。例えば、いざ買う家が決まって「あとはローンの本審査のみ」といったとき、
「車のローンが残っていたことで希望する額を借りることができず住宅購入を断念せざるをえない」
といったことはよくあるようです。もちろん、一括で返済できれば問題ないのですが、そうでない場合は本当に家を買えなくなります。
金利の面でも住宅ローンとカーローンではおおきく違います。
同じ200万円で比べると住宅ローンだと1年の金利0.5〜1%くらいが多く1年目に支払う利子は年1〜2万円、カーローンだと金利が2〜4%くらいで1年目に支払う利子が4〜8万円。
この差は大きいので住宅を買う予定がある方は頭の片隅にこのことを入れておいてもらいたいものです。
残価設定ローン完済後に確認すること
残価設定ローンを完済後に確認することがいくつかあります。車に詳しい人だと知っている人が多いと思いますが、それ以外の情報も確認しておいたほうがいい場合があります。
ローンの完済証明(契約終了の証明)を受け取り保管すること
私の場合、住宅ローンの仮審査のあと本審査に進む際にはローンの完済の証明書を提出してほしいと要求されました。
今回は残金を振り込んだ翌々営業日には自宅に届きました。ローンの本審査の際にはこの書類(コピー?)を提出することになります。
車の名義変更をする
残価設定ローンで車を購入した場合、車検証の車の所有者はクレジット会社や銀行などお金を貸してくれた会社になっています。
一括返済することで所有権が移りますので車検証の名義の書き換えが必要になります。
名義変更はカーディーラーや行政書士に依頼することもできるようですが、今回は勉強とブログのネタづくりを兼ねて自分でやってみようと考えています。そのときにはまたブログの記事にしますね。
信用情報の更新を確認する
ローンを組んだ際、ローン金額・毎月の支払状況は信用機関で共有されています。
一括返済をした場合、信用機関に対して完済した情報が連携されていることを確認する必要があります。完済の情報が連携されていないと他の金融機関で信用情報を確認したときにまだ借金が残っていると判断されてしまいかねません。
これについてはクレジット会社が教えてくれるかどうかわかりませんが一度確認してみるといいかもしれません。
ちなみに信用情報は金融機関でなくても自分で確認することができます。代表的な機関としてはCICという会社があります。手数料1000円で自分の信用情報を照会できます。車のローン以外に、クレジットカードの支払状況、スマホを割賦で購入した場合の支払状況などが確認できます。
CIC:https://www.cic.co.jp/index.html
CIC方取り寄せられる情報で未払いが続いているとクレジットカードが作れなくなったりローンが組めなくなったり、スマホを分割で購入できなくなったりします。こういった問題が起きたときにもCICの情報を見て自分の支払状況と信用情報の更新状況を確認することがあります。
まとめ
残価設定ローンは響きは良いのですが、実態はただの借金です。
残価設定といえど未払いが出るとブラックリストの対象となり、住宅ローンを組むときの足かせにもなりえます。私の場合、住宅購入の時期が予定よりも早くなったので、慌てて返済となってしまいました。。。
最後に、ローンを組むことは悪いことではありませんが、この記事に書いたようなことがあるということを頭の隅にでも入れておいていただけると幸いです。