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投資未経験の妻に捧げる最初の1冊ーお金は寝かせて増やしなさい[水瀬ケンイチ]

自分がインデックス投資を始める後押しをしてくれた「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)」の水瀬ケンイチさんの著書です。

もともとはKindleで購入したのですが、奥さんが投資に興味を示したこと、自分も実践しているインデックス投資を説明するには何が良いかと考えたところ、この1冊を思い出したので、紙媒体の本を購入し、プレゼントしました。

この本は

  • 投資を始める人にまず読んでもらいたい!
  • インデックス投資について知りたい人に読んでもらいたい!

そんな1冊を紹介します。

水瀬さんのとの出会い

水瀬さんのブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)」には2009年か2010年頃に出会いました。水瀬さんのブログでインデックス投資というものがどういうものかを教えていただきました。

 

当時は自分もまだまだ投資を始めたばかりで毎月分配金の高コストの投資信託ばかりを購入していました。

リーマン・ショック後だったので、相場観も悪くはありませんでした。そんな中で購入したブラジル債権オープン(毎月分配型)というハズレファンドを引いてしまいました。

ブラジル債権オープンもまた毎月分配金を出すファンドでした。購入開始後は分配金も大きかったんですがすぐに減配。運用手数料も高く、毎月元本が減ることを実感しこれはなんかおかしいと気がつきました。

そんなタイミングで水瀬さんのブログに出会いました。

 

「お金は寝かせて増やしなさい」

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初版は2017年で今回購入したのは2020年1月(第13刷)でした。Kindleで購入したのは2018年位だったと記憶しています。

この本の良いところ

  • 表紙を開いたら「コミック(漫画)」で始まる。(プロローグ)
  • インデックス投資についてわかりやすく紹介(第1章)
  • 投資を始めるまでにすることも教えてくれる(第2章)
  • 証券口座の開設方法まで教えてくれる(第3章)
  • 続け方、終わらせ方も教えてくれる(第4章、第6章)

表紙を開いたら「漫画」で始まる。(プロローグ)

投資の本をまず手にとって読んでもらうための最大限の工夫として「コミック」を使って本の敷居を下げるところから始まります。

著者自身もプロローグの最後に、「投資未経験者のかたは、まず、コミックだけ第1話から第4話(最終話)までを続けて読んで頂くことをおすすめします。」(P.21)と書かれています。

うちの奥さんもこの部分を読んでまずはコミックパートだけを読んだみたいです。奥さん自体はまだ最後までは読めていないですが、コミックパートを読んで興味は高まったと言ってくれました。

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インデックス投資についてわかりやすく紹介(第1章)

第1章は『私がたどり着いた「寝かせてお金を増やす方法」』というタイトルで始まります。

ここではインデックス投資とはどういった投資方法なのかを、投資信託とは?というところからわかりやすく説明されています。

この章を読めば投資信託を始めとした投資商品についてはもちろん、なぜ、インデックス投資がおすすめなのかがよくわかります。

投資を全くしたことがないうちの奥さんもなるほど、投資には色んな商品があるだねって感心していました。

投資を始めるまでにすることも教えてくれる(第2章)

第2章は『寝かせて増やすインデックス投資の実践法』というたいとるで寝かせて増やすインデックス投資の実践方法を教えてれます。

投資の実践方法だけではなく、投資を始めるまでに確認しておきたいこと、そして、「生活防衛資金」の説明があります。

「生活防衛資金」は今、何が起きても困らないだけの現金のことを指します。リストラ、病気、天災などで収入が途絶えても困らないだけの資金をあらかじめ確保してきましょうということを強く説明されています。

投資本によってこの「生活防衛資金」については考え方が色々変わってきますが、この本では2年間無収入でも生活ができるだけの資金は貯めましょうとしています。40代の自分としてもこのくらいの資金を現金で持つことは賛成します。20代だともっと少なくてもいいと思いますし、逆に50,60代になると防衛資金の額は大きくしておいたほうが良いとも思います。

インデックス投資の実践方法については本書をじっくり読んでいただきたいです。

証券口座の開設方法まで教えてくれる(第3章)

投資関連の本で証券口座の解説方法まで詳しく解説されています。

一口に証券の口座といっても、普通口座、特定口座、NISA、つみたてNISA、iDecoといろいろありますが、それらについても説明してくれています。

自分は積立投資をするのであれば非課税口座の「つみたてNISA」をおすすめします。非課税口座は他にNISA、iDecoとありますが、下記の理由でつみたてNISAを利用したいと思います。

  • 20年間積み立てるとちょうど老後が始まり、つみたてた額を取り崩していくことになるから
  • 年間の積立最大額(40万円)を月割りするとちょうど良い金額になる
  • 急に資金が必要となったときに現金化が直ぐにできる

といったところでしょうか?

どの口座で積立をするのかは宗教論なので、読者の方が納得できる方法で投資を始めていただけるとよいかと思います。

続け方、終わらせ方も教えてくれる(第4章、第6章)

この記事を書いているのは2020年3月初旬で、今まさにコロナショックの影響で世界の各市場の株価は急落しているさなかにあります。

そんな急激な下落が起こっている今、心を落ち着けさせるために改めてこの本を読み直しました。

 

そして、第6章では積立投資の終わらせ方についても解説してくれています。

終わらせ方は「年間4%ずつその時の投資資産から取り崩しを行う」となります。最近読んだ別の本でも同じことが書かれていたのですが、この数字を水瀬さんも採用していました。この年間4%ずつ取り崩すというのは「ウォール街のランダム・ウォーカー」でも紹介されていたんですね。

この本で一番、自分の響いたこと

この本を読み返して自分の心に響いたのは紙の本のP.239~242に書かれていた下記の3点です。

①最悪の事態の想定は厳し目に見積もるべきだった
②相場が永遠に下がり続けることはない
③インデックス投資家の仕事は「売りたくなったときに我慢すること」

特にコロナショックの真っ最中の2020年3月初旬において、この3つは改めて肝に命じたいと思います。

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[追記]

後日、著者の水瀬さんからツイッターでメッセージを頂けました。朝、通勤電車で嬉し泣きしてしまいましたよ。

 

2020年3月12日現在、株価・投資信託の基準価格は下落し続けていますが、水瀬さんの本を読み返して心を落ち着かせてまた良くなるのをコツコツと待ちます。

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