私も少し興味を持っているFIRE(Financial Independence Retire Early)。
投資ブロガーの末端ではありますが、日々のつみたて投資だけで実際にFIREを迎えられるのか?そんな疑問を今回紹介する本が1つの図だけで教えてくれました。
本の紹介と、FIREを迎えるために必要なことを教えてくれる1つの図について紹介します。
FIRE 最強の早期リタイア術ー最速でお金から自由になれる究極メソッド
この本の著者と訳者は下記のとおりです。
著者:クリスティー・シェン、ブライス・リャン
訳者:岩本正明
FIREを迎えるために知っておくもっとも重要な表
この本はクリスティーの生い立ちから始まりFIREを迎えるまでの道のりをメインに、その中でFIREを迎えるために必要な知識やノウハウを教えてくれます。
その中でも下の図がこの本の中でも最も重要だと思いました。(ひょっとしたら他の投資本などですでに紹介されているかもしれませんが…)
上記の図はリタイアまでに必要な年数を投資リターンと貯蓄率だけで教えてくれます。
FIREについては莫大な資産を持っていない限り、投資することが必須となっています。投資するときには目的に合わせて期待リターンの目標値を定めてそれにあった商品を選びます。(上記の図では投資リターン)。
そして、FIREを迎えるには投資することとともに収入のうちどのくらいの割合を貯蓄(投資)に回っせるかでリタイアまでの年数の目安が出せます。
重要なことは
FIREに年収は関係ない。重要なのは貯蓄率。
です。
この本の中でも
第一に、収入がどこにも見当たりません。つまり、あなたの年収が5万ドルであろうが50万ドルであろうが関係ないのです。重要なのはあなたの貯蓄率だけです。
と書かれています。
FIREを迎えられるのは膨大な年収のある人だけのものではないのとこの表は教えてくれます。
なぜ貯蓄率?
FIREをするためには年収ではなく貯蓄率が重要であること。
↓
② 支出額がわかればFIRE後に必要な生活費が見えてきます。
↓
③ 生活費がわかれば、資産から得られる収入に必要な額がわかります。
↓
④ 生活費がわかるということは、貯蓄に回せる額(貯蓄率)もわかります。
↓
⑤ 貯蓄率がわかるとあとは自分が投資で狙うリターンをもとにおおよそのリタイア時期がわかる
といった流れになりますね。
収入が大きくてもそれに合わせた支出であればいつまでもFIREを迎えられません。逆に収入が低くとも貯蓄率が高ければFIREを迎えることができるということです。
図を深堀りすると
図を深堀りします。実際にはいろいろな要素があり、図のとおりうまくいくことはないと思いますが、みちしるべの一つとしては活用できるかなと思います。
図を再掲し、貯蓄率ごとに深堀りしてみます。
貯蓄率が20%くらいだと
投資リターンの平均が4%あれば40年でFIREを迎えられます。サラリーマンだと新卒で入社して、定年を迎える頃ですね。
リターンが平均6%でも35年くらいかかるのでFIREのRE(Retire Early)が達成できそうにないですね。
早期リタイアにはほど遠いですね。普通のリタイアになりますね。
貯蓄率が30%くらいだと
投資リターンの平均が4%で30年くらいでFIREを迎えることになります。
平均6,7%のリターンで25年くらい。RE(Retire Early)が近づいてきましたね。けどまだまだ長いと思います。
サラリーマンの早期退職が求められるのとだいたい同じくらいの年齢になりそうです。
貯蓄率が40%くらいだと
投資リターンが平均4%で20年くらいでFIREを迎えます。
20年だと大体新卒から始めると40代前半でFIREとなります。だいたい私が40代前半なので、新卒の頃から投資を続けていれば今頃FIREを迎えていたかもしれません。
ちょっと現実味がある期間かなと思います。
ちょっと飛んで貯蓄率が70%を超えると
投資リターンが1%以上あれば始めて10年でFIREを迎えることができます。
ここまでくれば完全なるFIREと言えますね。
ただ、貯蓄率が70%となると年収が400万円だと280万円。
なかなか厳しい数字ですね。
まとめ
この本には今回取りあげた貯蓄率以外にもFIREを迎えるために考えないといけない要素がふんだんに盛り込まれています。
お金にまつわる教養としては最適な一冊だと思います。
最適ではありますが、お金にまつわる教養として最初に読むには少し敷居が高いかもしれませんね。
早期リタイア=FIREを考えている方は一度手にとって参考にしていただけたらと思います。
![]() | FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド [ クリスティー・シェン ] 価格:1,760円 |