2021年7月10日前後でTwitterでこんなキーワードがよく流れてきました。
つみたてNISAはだめだ!
に対するツイート(出どころ不明)に対してつみたてNISAで投資を行っている方たちが苦言を指すようなTweetが自分のTLにいくつか流れてきました。
自分も当初はこのツイートへの反論に内心同調していましたが、よくよく考えているとNISAとつみたてNISAとにはそれぞれデメリットがあるので、それらを理解しないまま最近のインフルエンサーの発信を盲信しているのではとも思いました。
今日の記事では私なりのNISAつつみたてNISAについてのメリットデメリットについて考えてみます。
あくまで個人的な見解で、私は現在はつみたてNISAでのつみたてを行っていますのでNISA押しではないことも合わせて言わせていただきます。
先に結論
入金力が高い人が同じ投資資産(ファンド)に長期(20年以上)で運用するのであればつみたてNISA口座のほうがよい!!
しかし、これだとあまりにも面白くないので、これから書く条件で試算してみてみました。
試算の前提条件
今回の資産の前提条件です。
試算するパターンの前提条件
- 年間120万円投資。すべて同じ投資信託に投資。
- 年初一括
- 年利5%
- 20年間運用。取り崩ししない。
これは計算をわかりやすくするための縛りです。現実でこの条件で試算が増え続ければいいんでしょうが…
試算のパターン
NISAとつみたてNISA、特定口座をそれぞれで比較できるように下記のパターンで試算しています。
試算するパターン
- 特定口座のみ
- NISA→つみたてNISA+特定口座
- 当初5年はNISA。
- 6年目〜10年目はNISA口座はロールオーバ分のみ。120万円は特定口座で運用。
- 11年目以降は満期が来た分は特定口座に。120万円は40万円はつみたてNISA、80万円は特定口座で運用。
- つみたてNISA+特定口座
- 40万円はつみたてNISA口座、80万円は特定口座で運用。
20年後の資産額は?
これは、試算する3パターンで同じになります。同じファンドで同じ額をつみたてるだけだと口座の種類、配分によって変わることは有りません。
資産額を増やすということであれば特定口座、NISA、つみたてNISAで差はでません。
3つの口座で違いがでてくるのは資産を取り崩す(売却する)ときに違いがでてきます。
20年後に一括売却するといくら手元に残るのか?
20年後の資産額はでましたが、実際にいくら手元に残るのかを試算パターンごとに計算してみました。
結果は「つみたてNISA+特定口座」を使ったパターンが手残りが一番多くなりました。
当初、「NISA→つみたてNISA+特定口座」のパターンのほうが良くなり、20年目以降のどこかのタイミングから「つみたてNISA+特定口座」のほうが手残りが多くなると予想していました。試算してみると僅差ではありますが「つみたてNISA+特定口座」のほうが良くなりました。
「NISA→つみたてNISA+特定口座」のパターンは17年目くらいまでは一番手残りが多くなりましたが、それ以降は「つみたてNISA+特定口座」のほうが手残りが多くなります。
20年目以降はつみたてNISAが満期を迎えていくので資産に占める非課税対象が増えるので手残りの差は広がっていくと思います。
まとめ
同じ投資資産、同じ利回り(右肩あがり前提)でつみたてると「つみたてNISA+特定口座」が良くなりました。
理由としては、
- 右肩上がり前提
- NISAだとロールオーバー含めても10年しか非課税で投資できないので、複利の効果が低い
- 同じ投資資産だから
といったところでしょう。
現実の投資は今回の試算のように一定のペースで増加するものでは有りません。当然、これから今回の試算パターンに基づいて「つみたてNISA+特定口座」で投資しても20年後に一番良くなっているとは限りません。
積立額、運用期間、投資商品、リスクのとり方は人それぞれ、一概にどの投資用口座が良いとは言えません。
大事なことは自分が許容できる範囲で早く行動し、長く続けることだと思います。
ちなみに
今回の試算では20年後に約4000万円を超えますが、その後20年を入金無しで同じ5%で運用を続けると1億円を超えてきます。
さらに
ここ10年の実際の利回りを見てみると、先進国株式のファンドに投資していたら今回の試算で使った5%よりも良かったです。ご参考までに。
さらにさらに
去年の3月のコロナショックの一番底から考えると今は+50%以上!?増加しています。
去年の春以降に投資を始めた方ですごく儲かっているっていう報告をTwitterでよく見かけますが、この一年は何年かに1回あるかの良い相場でした。
最後に
投資は自己責任でお願いします。
あと、試算の詳細について知りたいとか、別の試算パターンについて要望があれば計算してみますので、コメントでお願いします。
計算が違うといったご指摘もあれば訂正もしくは記事の削除をしますので、コメントお願いします。